■ノーウッド・グレン手術への方向性/左心低形成症候群について その6
2003年11月24日の現状

■現在のところ、左心低形成症候群の手術は最低でも3回は必要となります。通常、生後1〜2週間で「ノーウッド型手術」、生後6〜7ヶ月で行う「グレン手術」、生後2〜3歳で行う「フォンタン手術」がその流れと概ねの時期だそうです。その中でも、もっとも厳しい手術である「ノーウッド型手術」の成功率は決して高くはありませんが、湖白は体重を増やしてから「ノーウッド型手術」を受けられる方向にあり、生後1〜2週間で受けるよりも可能性は十分に高くなると信じています。また、左心低形成症候群の症例として、鼻からミルクや薬を注入する管が外せたこと、酸素注入の管が外れていること、大きな声で泣けること、直接母乳が飲めることの例は少ないそうです。1度目の手術の予定は体重が4,000g程度を目処に考えていると医師から説明を受けています。現在の体重が3,500gですのであと、+500gで湖白の手術の予定が見えてくると思います。湖白の状態にもよりますが、1回目の「ノーウッド型手術」と2回目の「グレン手術」を同時に行う「ノーウッド・グレン手術」という案も医師の考えとして出てきているようです。湖白は、生きるために必至に今すべきことをしています。そして、私たちの期待以上の頑張りをしてくれたので、泣くこともでき、抱っこもでき、授乳もできるようになりました。「ノーウッド型手術」、「グレン手術」、そして、最後の「フォンタン手術」が完了したとき、湖白には元気に生きていてもらいたいと願っています。2003年11月24日

■1月30日に湖白の手術日と術式が決まりました。これまで、リプル(1ml/h)を使用し続けたことで動脈管を閉じさせず、順調に体重を増やすことに成功しています。担当医師から湖白の術式について簡単に説明があり、ノーウッド・グレン手術を行うことに決定しました。手術の前には、小児循環器と執刀医の医師からそれぞれ手術の説明を受けました。ノーウッド・グレン手術の内容は左図の通りです。(左図はその7にて説明)
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*上記はあくまで湖白の父である私が理解した内容であり、実際と異なる場合もありますのでその場合ご了承ください。
*画像の原画は「A New Way to Reshape the Heart」より抜粋させていただいたものに修正および説明を加えたものです。