■湖白の心臓(左心低形成症候群)/左心低形成症候群について その2
湖白の心臓には先天性心疾患である
左心低形成症候群という病名がつけられています。

■私なりに簡単に説明すると、湖白の心臓は
@左心室が低く形成され、
A左心房から左心室への弁と左心室から大動脈へ通じる弁を持ちあわせておらず、
B大動脈が極端に細い心臓
といえます。

■そのため、体に血液を送ることができず、湖白は生後3日目にショック状態に陥りました。

■しかし、なぜお腹の中で正常に育ってこられたのか? それは、お腹の中では肺呼吸をしていないために肺の機能が使われておらず、そのときには動脈管(PDA)と呼ばれる血管が肺動脈大動脈にバイパスを掛けて存在しています。この「動脈管」は生まれて肺呼吸に切り替わることで、生後2〜7日程で自然と閉じてしまう血管だそうです。

■湖白も生まれて肺呼吸に切り替わり、それと共に動脈管の収縮が始まったものと思われます。しかし湖白の心臓では「動脈管」が閉じてしまうことで完全に体への血液が流れなくなってしまいました(ショック状態)。その後湖白は最終的に、現在入院している長野県立子こども病院に運ばれました。
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*上記はあくまで湖白の父である私が理解した内容であり、実際と異なる場合もありますのでその場合ご了承ください。
*画像の原画は「A New Way to Reshape the Heart」より抜粋させていただいたものに修正および説明を加えたものです。