■左心低形成症候群の血液循環/左心低形成症候群について その3
■左心低形成症候群の血流(その2と同様左図)は、大静脈から戻った酸素濃度の低い血液が右心房から心臓に入る。

■次に右心室に流れ込み、心臓のポンブを使って肺動脈(PA)と動脈管に送り出される。

■一方は肺動脈を通って肺に流れ、十分な酸素をもらって酸素濃度の高い血液となり、肺静脈を通って左心房から心臓に入る。そこから本来次に流れ込むはずである左心室への弁が無いため、併せ持った「心房中核欠損症」を通り、左心房から右心房へ血液が流れ込む。そこで体から戻ってきた酸素濃度の低い血液と混ざり、右心室へと流れ込む。

■もう一方は「動脈管」を通り、下半身(臓器、足の順)へは通常に流れ、上半身(手、脳、心臓の順)へは正常な血流とは逆の方向に大動脈を流れる。(上半身の大動脈から枝分かれした血管には正常に流れる。)

■体に流れ、酸素を送って帰ってきた酸素濃度の低い血液が右心房へ戻り、「心房中核欠損症」にて左心房から流れ込む酸素濃度の高い血液と混ざって右心室へ流れ込み、血液を肺と体へ送り出す。

■このとき、肺に流れる血液と体に流れる血液のバランスが崩れると、動脈管が閉じて体に酸素がまわらなくなったり、肺に流れず酸素を供給できなくなったりして、再びショック状態に陥ってしまう。
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*上記はあくまで湖白の父である私が理解した内容であり、実際と異なる場合もありますのでその場合ご了承ください。
*画像の原画は「A New Way to Reshape the Heart」より抜粋させていただいたものに修正および説明を加えたものです。